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2010年07月04日

こころ

気がつくと2週間以上も更新しておりませんでした。毎度のことですが・・・

この間も私はひたすら田んぼでして、畑に関わったのは今日の午前中を含めて2日かだけ。田んぼの除草作業はやはりそれなりに大変ではありますが、去年までに比べると今年は格段に楽に、そしていい具合に草を抑えられてここまで来ております。苗立てと田植えをもう少し改善すれば来年はさらに快適に米作りが出来そうな実感を持てているところです。

さて、我が家では自宅出産に決めてからというもの、今まで以上に食を中心とした自然な生き方というものに夫婦そろって意識が向くようになっております。これまでがそうじゃなかったというわけではないのですが、お腹の中の新しい命のことを一番に考えているうちに今までは『ま、いっか』と妥協していたところにまで意識が及ぶようになったという感じですかね。

その今までは「ま、いっか」で済ましていたうちの一つが醤油だったわけです。基本的に自分たちで作った米や野菜を中心に食べている我が家ですが、調味料に関しては「買う」物が多いです。味噌に関しては去年から自分たちで作り出していまして、一年中とはいきませんが、少しずつは賄えるようになっております。ただ、醤油となりますとなかなかそうはいきませんで、市販のものに頼っております。

買い物はたいていスーパーで済ませるのですが、なかなかちゃんとした醤油に出会えません。この「ちゃんとした」といっているのはとりあえず「本醸造」でして、できれば2~3年熟成のものがいいなと。原料が汚染されていないものであれば最高なのですが、現在の日本でそこまではほぼ望めないので、この点に関しては目をつむっております。

この春、頂き物のカタログギフトでこの「ちゃんとした醤油」を見つけまして注文しました。実際に口にしてみると同じ醤油とはいえ別物ですね。ということで夫婦そろって開眼しまして、身近で手に入る醤油を探していたわけです。

先日ついに見つけました。女房の実家の近くに蔵がありまして、そこで直売もしておりました。

「ユーメン醤油」という会社ですが、気に入ったので宣伝しておきます。

作っている醤油自体もそうですが、醤油の説明をしてくれる蔵の人(だと思いますが、直売所にいた人)も丁寧で誠実さを感じられました。
商品に関してこちらが質問したことについても正直に(だと思いますが、これはあくまで私の主観ですかね)説明してくれていた気がします。

完全なる添加物まみれの「味付け醤油」を「本醸造醤油」と銘打って売っている蔵があるかと思えばこんな蔵もあるんだと、まだまだ捨てたもんじゃないなという気持ちにさせてもらえました。

ちなみに上記うそつき醤油については商品の「裏書」を見れば誰にでも一目瞭然のことなので、敢えてここで名指しでバッシングすることは控えさせていただきます。せっかくの美味しい醤油に出会えたわけですしね。

この醤油、物がいいのでお値段もそれなりです。スーパーに並んでいるものに慣れていると「高いな」と思うくらいの値段はします。でもここからが大切なところですね。

まずうちはほぼお金を使わない(一般的な日本の家庭に比べて)生活をしていますし、そもそも醤油代をケチったところで一ヶ月に数百円しか浮きません。
そして私たちは何よりも「食べ方」=「生き方」だと思っておりますので、そこをいい加減にするということは生きることそのものをいい加減に考えていることになります。だから何をおいてもエンゲル係数は下げてはいけないのです。下げるべき出費はむしろ自分個人の贅沢とか趣味的な「生きる」上では余剰の部分に当たるものだと思っておりますので、この一ヶ月数百円の出費に関しては当たり前のことだと思っております。

健康ブームに乗って異常なまでの高値で取引される食品も多々ありますが、これは論外として、ちゃんと作ったものには「適正価格」というものがあると思うのです。この価格というのは何も算盤勘定ではなく、作る側・買う側双方の必須条件によって満たされるものです。作る側から言えば、当然そのものを作り続けていけるに見合った報酬。もちろんこれは自分たちの贅沢などを含めないのは当然のことです。買う側から言えば、先ほども触れましたようにあくまでも「食」を最優先した家計の構築、ということになります。

さて、話は大分それましたが、私としてはこの「ユーメン醤油」さんに今後も頑張っていい醤油を作り続けてもらいたいので、ここで一つ宣伝しておこうという下心満載な記事なのでした。

あ、ちなみに写真ですが、右側が「三年熟成醤油」、左側のラベルが見えないほうが「搾りたて醤油(二年熟成)」で、いずれも生醤油です。どちらも脱脂大豆ではなくちゃんと国産の丸大豆をそのまま使って仕込んでいるそうです。

2010年07月04日 20:55

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Comments

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投稿者 jwcheqquz : 2016年03月03日 05:59

ねこのてさん、
確かに自分のためよりも誰か他の人のため、というほうが気をつけやすいとは思いますが、独りでも一つずつ習慣化していくことで誰でも出来ることだと思いますよ。
それから「自然食=高い」というイメージがありますが、完全にシフトしてみると実はそうではないということが分かりますよ。必要以上に高くつくものっていうのは実は自然食品でもなんでもなくって、単なる金儲け商品ですからね。

投稿者 kenzo : 2010年07月06日 20:59

私も同居者が居た時には、原材料など気にして多少高くても体に優しそうな物を買っていました。
が、独りになるとダメですねぇ…

投稿者 ねこのて : 2010年07月06日 00:55

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