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2008年04月30日

さらば、テレビ

気がつくと4月ももう終わりです。今年はなかなか暖かくならず、野菜たちや野の花、山菜などを見ておりますと、もう5月になるという感覚になっておりませんでした。それでも昨日あたりから本格的に暖かくなってきまして、本日ようやくコタツを上げました。

部屋が広くなったついでではないのですが、本日テレビが余所の家に貰われて行き、ますます部屋が広くなりました。去年の夏よりアンテナ線の不具合によりテレビは映らなくなっていたのですが、ちょうど地域内にテレビが欲しいという人が現れたのであげることにしました。

テレビのない生活にもすっかり慣れておりますし、たまに新聞のテレビ欄を見てみても見たい番組が皆無というのが現在のテレビ事情でありまして、わざわざアンテナ線を直してまでテレビを見ようという気はさらさらありませんでした。

このテレビ、私が24か25くらいのときに買ったものですのでかれこれ10年近く頑張ってくれました。とは言いましても調子はいたってよく、どこも悪いところはありませんでした。冬の間はDVDを借りてきてたまに映画を見たりもしていたのですが、雪が融けてからというもの、全くの飾り物と化しておりました。

田舎町でも1~2年のうちには地上デジタル波に切り替わるようですのでこのテレビもあとわずかの命ではありますが、残りの期間を新しい家で最後まで活躍してくれることを祈る次第です。

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2008年04月23日

恋の季節-その弐

私の住んでいる寺の築地にはツツジが植わっております。築地は当然石垣ですからその目地はヘビにとっては最高の棲家。ツツジも枝が茂りますのでその中にもよく隠れております。

さて、本日午前の仕事を終え、少し遅めのお昼を食べに軽トラで帰ってきたときのこと。ちょうど寺の前に差し掛かったときです。ツツジの中からボトリッ!

ヘビです。それも2匹。よく見てみると異様なまでに絡み合っております。ちょうど縄をなったような状態でこれでもかというくらい絡み合っております。

ひょっとして交尾でしょうか・・・しばらくそのまま車を停めて観察することに。車に乗った私がすぐ傍にいるのを完全に無視してもうそりゃあ夢中です。時折頭を重ねてびくついております。おめーら・・・気持ちいいのかも知れんが、見てるこっちはとてつもなく気持ち悪いですから・・・

昆虫や動物達の交尾もいろいろと見てきましたが、やはりヘビはどこまでいっても気持ち悪いものです。ヘビ好きの人が見たらかわいく見えるのかなあ。

10分くらいはそこで観察を続けたでしょうか。ようやく2匹は離れ、1匹がツツジの中に帰っていくともう一匹があとを追って消えていきました。

ところでこれって本当にヘビの交尾だったのでしょうか。ご存知の方がおられましたら教えてください。それからずっと見ていても結局分からなかったのが・・・ヘビのチンコってどこにあるんだ?

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2008年04月22日

春の味覚

昨日に引き続き、今日も日暮れ時に火遊びでした。今日は竹ではなく、田んぼの畔草を焼きました。去年の秋に横着して最後の草刈をしていなかったので長い草がそのまま枯れて法面はボーボーでした。

かなり広範囲にわたって焼きましたので火が消えたときには完全に日が暮れてました。風上から火をつけると風に乗って一気に焼けるので時間は早く済むのですが、さすがに風に乗った火は恐ろしいので風下から火をつけます。するとなかなか火足が進まないんですね、これが。

さて、家に帰ると時間は遅いしお腹はペコペコ。こういうときは一番の手抜き料理、パスタです。時間も手間も一番かからないので、こういうときには助かります。

パスタといいましてもおそらく皆さんの想像するようなものは作りません。具材は全て「あるもの」で間に合わせますし、ソースも具材に合わせて適当に作ります。今日は夕方火をつける前に畑や田んぼの畔で食材探し。

いろいろ見つかりました。コゴミ、ヨモギ、白菜の菜花、ブロッコリ、ニンジン、が手に入りました。菜花とブロッコリはもうないと思っていたのでちょっと得した気分。

今年はコゴミが例年よりも早くお目見え。最近食材が乏しくなってきていたので、畑外から食材が手に入るのは助かります。そろそろ山菜も本格的に出てくるかな。

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2008年04月21日

はっちゃん来襲

先週は結局土曜日まで雨続き。日曜からは極端なまでの快晴。日中は初夏の陽気です。それでも朝はそれなりに気温が下がりますので、朝と日中の気温差が20℃を超える状態。

今日はまたまた竹を焼いておりました。といいましても日中は風も強いですし、今時期は空気も非常に乾燥しておりますので、風の落ち着く日暮れ時を狙って火をつけます。そんな時間から火をつけるわけですから、火がほぼ落ち着くまで番をしておりますと結局日が沈んでしまう時間に。

このタイムスケジュールは分かっていることですので、予め用意しておいたおむすびをかじりながら日が沈むまで火遊びをしておりました。

さて、ようやく帰ってお風呂へ。一日の汚れと疲れが流れ落ち、心地のいいひと時です。私、風呂から上がる前に最後のひと時を湯舟に浸かってぼんやりと過ごすのがお決まりなのですが、ちょうどそのときです。

どこからともなく「ブーン・・・」という嫌な羽音が。カメムシです。カメムシのことを広島県北あたりではハトウジともいいます。ということでハッチャンと呼ぶことにしましょう。

ハッチャンは私の頭上を旋回しております。壁に取り付こうとしますが、滑ってうまくいきません。そしてまた旋回。

待て、慌てるな。やつにはどうせ触れない。今慌てて逃げようと立ち上がっても顔面に正面衝突じゃないか。追い払おうとヘタに刺激するとプッとやるぞ。もしかしたらうまくどこかに取り付いて落ち着いてくれるかもしれないぞ。

とまあ、こんな対話を心の中で重ねながらじっとハッチャンの動向を見守っておりました、ちょうどそのとき・・・ポチャッ・・・

最悪です。壁に取り付き損ねたハッチャンが見事に湯舟へ。風呂時間最後のリラックスタイムが台無しです。慌てて湯舟からあがり、ハッチャンを洗面器で救い上げました。残り湯も明日洗濯に使うもんね。

哀れハッチャンは排水溝へと消えていきました。幸い最後までプッとされることはなく、最低限の風呂の使命は果たすことができました。

確かに最近至るところでハッチャンが増えてきてたんだよなあ・・・洗濯物や布団などは気をつけていたんだけど、風呂は盲点でした。

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2008年04月16日

雨降りに

予報よりも早く今朝から雨になりました。午前中はまだぽつぽつ程度でしたが、今はすっかり春らしいシトシト雨です。

昨日は初夏の陽気でありまして、一日畑に出ておりますと日に焼けたのではないかと思われる皮膚の感覚。この時期特有の乾燥した空気も手伝ってか、それほど汗はかかないまでもかなり体は乾いていたようです。

最近食べ物が乏しいせいか、はたまた体が慣れていないせいか、一日フルに動いたあとではやたらと疲れが残ります。幸い雨の多い時期でもありますので、雨降りの間にひたすら休んで回復を図っておりますが、体の背面に蓄積された疲労はなかなか抜け切りません。

充分に柔軟体操をしなければ、とは前々から思いながらもついつい怠けておりますのも筋系の疲労蓄積を増長させているようです。

何やかや言いましても、とどのつまりは体の使い方がまだまだ自然の流れに即していない証拠です。隣でゴロゴロしているさくらを見ているとつくづく思うのですが、これほど何もしていないのに筋力、柔軟性、体力いずれも容易に衰えないというのはたいしたものです。

人間だけが何かし続けていないとすぐに衰えてしまうというのも情けない話でして、やはり根本的に生命の営み方に違いがあるんでしょうね。そういえば人と同じような暮らし方をすればするほど犬や猫にも人と同じような生活習慣病の症状が出るそうです。近年では罹患率も増加の一途を辿っているとか。

ほんと、考えさせられます・・・

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2008年04月14日

暴飲暴食

この時期何かと宴会が増えます。花見時期ということもありますし、田舎の組織なども総会の時期でもありまして、週末になると何やかやで呑み会です。

この週末も天気はすぐれなかったもののひどい雨にはならずそれなりにあちこちで花見ができていたようです。

常々思うのですが、花見に限らずみんなバーベキューって好きですよねえ・・・何かといえばバーベキューがつきもののようです。肉そのものがすきなのか、焼くという行為がすきなのか、火を使うことに喜びを感じるのか・・・

まあ、そんなこんなで私もご他聞にもれずこの週末はやりすぎました・・・二日酔いに迎い酒、久々にやっちゃいました・・・おかげで今日はせっかくいい天気なのに体調すぐれず。いい歳超えてみっともない話ですわ。

日ごろ細々と暮らしておりますとこういうときに飽食のツケというものを敏感に感じることができますが、だからといってついつい調子に乗ってやりすぎてしまう自分に歯止めがかからないというのも拭い去れない人間の性・・・?

ここいらの桜はまだ五分咲き程度。次の週末も花見をする人は多いんだろうな。私は今のところ何も予定が入ってませんので、そろそろ日常の週末に戻れるかな。

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2008年04月12日

恋の季節

すっかり春の陽気です。虫たちも鳥たちも恋の季節到来の様子。畑で草を刈っておりますと大きなスイバの葉の上はハムシの集団お見合い会場と化しておりました。

周囲からはいろんな鳥たちの鳴き交わす声。これもお相手探しなのでしょうか。ウグイス、カワラヒワ、イカル、セキレイ、などなどいろんな鳥の声がそこかしこから聞こえてきます。驚いたのは昼間からフクロウの鳴き声もしていたこと。てっきり夜にしか活動しないと思っておりましたら昼にも起きているんですね。

昨年の白菜の生き残り(巻かずにそのまま冬越ししたもの)がようやく蕾を伸ばしてきましたので、今日はこの菜花をいただきます。この時季に青いものってありがたいですね。

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2008年04月11日

開花

ようやく桜が咲き始めました。写真は境内にある小さな枝垂桜。一部にしか花芽がついていないのが残念ですが、とにかく咲き始めました。近所のソメイヨシノも咲き始めました。

とはいいましても天気がいいのは明日まで。日曜日以降は雨続きの予報となっていますので満開になるのはいつのことやら。うまく雨を乗り切ってくれれば来週末あたりが見ごろになるのかな。
この近辺では今週末あたりに花見を期待していた人も多いのですが、この様子では来週に持ち越しとなりそうです。

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2008年04月10日

外の水道

外にある水道栓がようやく復旧しました。先月来やたらとポンプが回るのでおかしいと思い調べてもらっておりまして、外にある水道栓に向かう管の一部が破れていることが判明。常に水が漏れているわけですからポンプも常に回り続けるということで。

生活上は外の水道から水が出なくとも支障はないのですが、百姓をしておりますとやはり外での洗い物や苗の水やりなど外にある水道栓は欠かせないものとなります。

ということで思い切って外の水道管を全面的にひきなおしてもらうことにしました。この工事費用のおかげで冬の間にスキー場で稼いだ小銭は全て消え去ることとなりましたが、致し方ありません。

どうも私はこういう星回りの下に産まれついているようでして、少し小銭が入ると必ずまとめて出て行くという事態に見舞われること請け合いです。まあ、今回のことも払いきれない額ではありませんし、何より自分が必要とするものであること、そしてお世話になっている檀家さんたちも喜んでくれることですから嫌な気持ちはしませんね。

自分ひとりの贅沢のためであれば「無駄遣い」という念も拭い去れませんが、目的のある出費は不思議とそういう気持ちがわきません。貧乏を始めて数年が経ちますが、手持ちのお金が少なければ少ないほどその使い方というのはその人の人格や生き方を反映するものであると思えるようになりました。

金が全ての判断基準の根底に居座っているのは論外ですが、金というものの価値をどう捉え、自分や社会に対してどう生かすか、あくまでも「手段」として、そして実存に裏付けされた一道具として貨幣を動かすことができれば蔓延した拝金思想という病も少しは快方に向かうのかもしれない、などと薄っぺらい懐を見ては思ってしまいました。

まあ、全ては貧乏人の戯言かもしれませんがね。それより何より水がある事のありがたさを存分に感じることができました。

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2008年04月09日

籾播き

昨日、無事に葬儀も終わりまして、本日よりまた日常に戻りました。7日に籾播きをしようと思っていたのですが、葬儀が入ったので今日籾播きをしました。

今年は去年より少し苗の量が少ないのですが、例年よりも時間がかかりました。今年に入ってから畑を自然農法に切り替えつつあるせいか、単に私の心境の変化によるものか、理由は分かりませんが私の仕事っぷりは明らかにのんびりになってきております。

といいましてもダラダラ怠けているというわけではありませんで、私個人としては非常に心地よいリズムで野良仕事ができていると思っております。

籾播きの写真をUPしたかったのですが、こういうときに限ってデジカメは電池切れ・・・また芽が出てから今年の苗たちをご紹介します。

16時前頃から雨になりましたが、今回の雨は今まで程冷たくありません。風も南よりに変わっております。春の気配が強くなってきたようです。

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2008年04月07日

講中葬

昨日は実家に泊まりでして、家を空けておりました。こういうときに限って何かと起こるものです。部落内で不幸がありまして、今日が通夜、明日が葬儀です。

今回は「講中葬」といいまして、葬儀屋や農協などに頼んでの葬式ではなく、部落のもので葬式を出すという昔ながらのやり方です。私がこちらに来てから丸5年以上が過ぎましたが、これまでは農協葬ばかりでしたので講中葬は初めての経験です。

それほど大きく葬儀の流れが変わるわけではありませんで、違う点といいますと祭壇を社協(社会福祉協議会)から借りてきて組み立てたり、通夜や葬儀の進行を講中の者で行ったりと、つまりは業者がやっていたところも自分達で全て執り行うということです。

近年では田舎町にも葬儀屋の触手は伸びてきておりまして、大半が農協などに頼んでおります。講中葬のほうが部落の人間の手はかかりますが、実際にやってみると温か味があっていいものです。葬儀屋のようなヤラセ臭さも少ないので純粋に故人を偲ぶことができます。

今回の家は身内の人もほとんどなく、会葬人数からしてもかなりこじんまりとした通夜でしたが、つくづく感じました、大枚をはたいての豪奢な飾りや花、大規模に賑やかにとビジネスとしての拍車がかかる昨今の葬儀事情って一体誰のためなんでしょうねえ・・・と。

近所付き合いが希薄になっていく、社会性や協調性の欠落、利己的な人間の増加、ひいては田舎町の廃頽などなど、もっともらしく問題視されてはいますが、これらって結局はこうした「ちょっとしたひと手間」を惜しむ気持ちから発しているんでしょうね。

「そんなこと面倒くさい」「非効率的だ」「意味がない」などなど、いろいろともっともらしい言い訳はいくらでも聞きうけられますが、それでは上記のような問題が噴出するのは当然のことではありますね。

自分達の営みによって自分達の暮らしを完結させる。外からのモノや金や手間ばかりを待つばかりの乞食的精神はそろそろ終わりにしたいものです。

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2008年04月03日

暖かいのか、寒いのか

今日は朝から気持ちのいい青空が広がっております。気温もポカポカと暖かく春らしい一日になるでしょう。

と、朝からラジオでは嬉しい天気予報です。が、蓋を開けてみますと、確かに晴れてはいるのですが、やたらと風が強うございます。しかもこの風が冷とうございます。
北に見える山の山頂付近にはまだ残雪が見えます。やはりあれが消えるまでは本格的に暖かさを感じることは難しそうです。

ということで今日も結局ジャンパーを脱ぐことはありませんでした。畑で畝作りをしていたので、けっこうな重労働だったのですが、それでもジャンパーを脱ぐほど暑くはなりませんでした。

そんな中、寺の築地には早くもヘビがお目見え。築地の隙間でその熱で暖まっているようでしたが、さすがにまだ早すぎたんじゃないの?他より先んじたからといっても何もいいことはないよ。

さて、明日も一日貴重な晴れ間を満喫させてもらいましょうか。

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2008年04月02日

ようやく

ながらくサボっておりました。先月の後半からまた寒さが戻ってきまして、強風と冷たい雨、時には雹なども降る始末でして、ほとんど畑仕事はできずにダラダラと過ごしておりました。

先月の前半に少しは種を播き始めたりもしていたのですが、こんな調子ですからこちらも芽が出るはずもなく気がつくと4月になっておりました。

4月になったからというわけではありませんが、ほうれん草の芽がようやく顔を出しました。↓

今週は少しの間ですが、明日から土曜日までは少しは晴れ間が続きそうな予報になっております。そろそろ本格的に動きたいですねえ。

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