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2008年09月28日

再延期

今日は母方祖母の17回忌の法要で実家へ行っておりました。明日から稲刈りを始めようと思っておりましたので、お膳が出た際にも酒は我慢して帰ってきました。

が、帰る途中から雨が落ち始めました。天気予報を見てみると今晩から3日くらい雨模様。台湾の方へ向かっていた台風15号も急に進路を東よりに変え、こちらの方へ向かっております。予想の進路では直撃は間逃れそうな感じですが、この台風の影響による雨は避けられません。

この調子では稲刈りはまた延期せざるを得ません。1日から友達が手伝いに来てくれる予定になっているのですが、迷惑を掛けそうです。

「女心と秋の空」とはよく聞く言葉ではありますが、今年の秋は特に晴れ間が続かないようです。それともこの台風が過ぎた後はすっきりとした秋晴れになるのかな。

当初予定していた刈り始めよりは1週間程度遅くなるだけなのでこの時期についてはそれほど気に病むこともないのですが、やはり稲刈りが終わらないと気持ちが落ち着かないというのは正直なところです。早く新米とご対面したいなあ・・・

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2008年09月26日

初ナバ

「ナバ」=「きのこ」であります。
昨日友達から今年初めてのコウダケをいただきました。刻んで塩漬けにしてあるものです。
今年はナバの生え出が遅いようでして、最近になってようやくコウダケの話を聞き出したところです。先日お隣さんと山に探しにも行ってみたのですが、残念ながら見つからず、まだ早かったのか、それとも既に誰かに採られた後だったのか、と頭を垂れて帰ってきたところでした。

このあたりではこのコウダケが最も珍重されるナバでありまして、マツタケはその次。コウダケはその名の通り、独特の香りがありまして、食べなれない人には少しきついようです。私もこちらへ来た当初はあまり好きではなく、食べ方によってはまあ食える、といった程度でした。

土地に体が馴染んできたのでしょうか、今年はこの項だけをもらったとき匂いをかぐと無性に食欲がわいてきました。私もマツタケよりもすっかりコウダケ党になってきております。

塩漬けにするときはかなり塩をきつくしております(保存のためか)のでこんな小さな一切れだけでもかなりご飯が進みます。せっかくの頂き物、来週稲刈りの手伝いに友達が来てくれるので、そのときに振舞おうと頑張って食べるのを控えておりますが、目の前にあるとこの誘惑と闘うのは至難の業。ああ、やはり思いっきり食えるほど自分で採ってみたい・・・

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2008年09月24日

実習報告

「お誕生日おめでとー!おれ!」
というわけで本日無事に35回目の誕生日を迎えました。

先日のブログでは今日から稲刈りの予定にしておりましたが、予定変更しまして来週からにしました。稲刈りの準備が万端でないこと、畑がまだやる事が残っていること、そして天気予報が思わしくないこと、などなどの事情によります。

ということでまだ稲刈りにはなっておらず、今日は畑で虫に食われた秋野菜の蒔き直しなどをしておりました。

さて、本題です。先日の実習の写真ですが、容量を縮小することに成功しましたので、少しずつ紹介していこうと思っております。膨大な量の写真を撮ってもらってはいるのですが、あくまでも個人の顔が特定できにくいものをと思いますと、どうしても遠景のものが多くなり、枚数も激減しますのでどの程度ご紹介できるか・・・

とりあえず今手元にある実習初日のものから。

初日の鶏の解体風景です。
写真は血抜き、脱毛をしているところでして、ここに写ってはいませんが、他の学生は川岸から見学しています。

うちには解体施設があるわけではありませんので、血抜きと脱毛作業までは川で行いました。この日おとした鶏は5羽。私が1羽見本でおとしますので残りの4羽を学生達に任せました。
その後の解体作業は家に持って帰って行い、その日の夕食のおかずに。

この活動は自由参加としました。かなり衝撃的な実習ですので、精神的に持ちこたえられない子もいるかと思い、参加するか否かは実習内容を説明した上で本人達に決めさせました。結果、3名の辞退者がでましたので、彼女達には他の作業をさせておりました。
私や先生にとって辞退者3名というのがまず驚き。大半のものが辞退するのではないかと思っていたからです。

次いで鶏の首を切る役も、その後の血抜き中に暴れる鶏を押さえておく役も、帰ってからの解体作業も、全て希望者を募って行いました。この段階でおとされる鶏の数も減るのではないかと踏んでいたのですが、これまた全て進んで行うものが揃ったので驚きました。

この実習は私達人間が「食べる」、ひいては「生きる」ということがいかなることかということを知ってもらうために行いました。
「いただきます」という言葉は「自分達が生きるために他の命をいただいている」という意味とは最近よく聞くようにもなりましたが、お題目だけを教えてもらっていては文字通り机上の空論でしかありませんで、食べ物に対する感謝の念など育まれません。

実際、現代人は米や野菜などの植物に対しては「いのち」という感覚さえ持てているのかどうかも怪しいところですし、肉や魚などの動物性食物に至っては飼育されている家畜を見るときは「かわいいー」、殺される段になると「かわいそう」などといっているわりには「焼肉大好き」と平然とのたまっている始末。

肉を食べたいのであれば、その動物を殺す覚悟が必要なのです。その覚悟無しに動物性食物を口にするのは自然界では違法行為そのものです。

ここで「動物性食物」と書きましたが、肉に限らず卵、乳製品など全て同じことです。卵を食べるということはヒヨコのいのちを食べているのです。乳製品を口にするといことは子牛が命をつなぐための貴重な食物を略奪しているということです。全て他の命の犠牲の上に成り立っているのです。

学生達もこの体験を通してそのあたりのことは実感できたようで、さばいた鶏はみんなで残さず食べておりました。今回の鶏は3年オチのヒネ鶏、味は最高ですが、半端じゃなく硬く、みんな顎が痛いとか言ってましたが、それでも残してはいけないという責任感みたいなものが美味しくいただくという行為に結びついていたようです。
あ、解体作業に参加していない学生は当然食べてませんよ。

動物性食品に関する現代の食の歪みについては話し出すと際限なく問題点が噴出しますので、今回は「いのち」という大原則に限って実習も進めましたし、私の話もそれ以上は掘り下げないように気をつけたつもりです。もしかしたら個人的にそれ以上の話を聞いたという学生もいるかもしれませんが、私自分でしゃべったことをよく覚えていない性質なので・・・あしからず。

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2008年09月21日

稲刈り予定

今日は朝から久々にまとまった雨です。明け方から午前中にかけてはかなりひどく降りました。

昨日も30℃を超えたとかでまだまだ暑さが残っておりますが、稲の方はだいぶ熟れてきました。私の場合「ハデ」に掛けて干しますので、少々早く刈っても大丈夫、ということで今週から稲刈りを始めることに決めました・・・らこの雨・・・

一応予定としましては24日(水)~26日(金)と29日(月)~の2陣に分けて刈ろうと思っています。27日、28日は法事など家の予定がありますのでお休みします。なんとか10月5日(日)までで刈り終われるようにしたいところです。

とまあ、こんな感じの予定にしておりますので、いつものごとく参加者を募集します。稲刈り参加希望の方は事前に一報ください。準備や段取りのこともありますので。

それから10月4日(土)、5日(日)につきましては早めに連絡をいただいた方がよいかと。この日程での参加希望がありましたら、それまでの刈るペースを調整しておきますので。

そもそも今日これだけ降ってしまいましたので、24日までに田んぼがうまく乾くかどうかという問題があるのですが、とりあえず様子を見ながら刈ることにします。

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2008年09月19日

実習終了

今日で2泊3日の大学の実習が終わりました。先程みんな帰っていったところです。まだバスの中でしょう。

今年の実習はちょうど台風13号が接近中ということで3日とも雨という予報の中スタートしました。が、蓋を開けてみると、初日曇、2日目午前中雨で午後から曇、3日目曇のち晴れ、と予想を大きく外れた天候でして、予定していたプログラムは2日目の登山以外は完遂できました。

登山が出来なかったのはおおいに残念でしたが、今年は初めての鶏の解体、そしてスタッフとして料理人の友達も参加してくれ、「食」を考えるというテーマに関しては非常に充実したものになりました。

参加学生の数は過去最多の37人。大所帯になったぶん大変なところも増えましたが、積極的な学生が多くこちらの面から見ても日々の行動やレポート内容の変化に充実感を味わえるものとなりました。

実習中の写真も撮ってもらっていたのですが、ここに載せようとしたところ要領オーバーでUPできませんでした・・・残念。

「食」について、「自然の摂理」について、そして日々の活動に対する内省的反芻と哲学的考察と、学生達にとってはかなり難解な問題提起をぶつけてはおりますが、彼ら・彼女らはそれらにも真剣に向き合ってくれていたのではないかと思います。

毎年のことではありますが、この実習期間中はどうしても睡眠時間が短くなりますので、最近はよく寝る事が週間となっている私にとってはしんどいところです。まあ、二晩のことですし多少の無理は利きますが、さすがにみんなが帰ってしまうと一気に気が抜けて眠たくなりますね。今日はゆっくり寝させてもらいます。

ほんと、学生達の今後の成長が楽しみであります。

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2008年09月15日

栗ごはん

今日は朝から雨です。今週はずっと雨模様の予報。水曜日から金曜日まで恒例の大学の実習が入っているのですが、3日とも雨の予報。しかも台風が一番接近しそうな時期となっており、急遽プログラムの変更に追われております。

せっかく田舎の農村地帯で食と環境に関する実習ができるという機会なのですが、雨が降っては外での活動が何もできません。かなり残念・・・
とはいえ天気ばかりはどうにもできませんので、寺の中だけでも実のある実習にすべくあれこれ頭を悩ましております。

さて、先日ご近所から栗をいただきました。私、栗を食べるのはすきなのですが、皮を剥くのが大嫌いです。ですがせっかくの頂き物、無駄にするのも勿体無いですし、最近の食卓がマンネリ化していたこともありまして今朝は頑張って栗ごはんを炊いてみました。

やはりうまいですねえ。

活力鍋になってから初めて栗ごはんを炊いたのですが、栗の炊き上がり方がやはり格別です。おかげで食も進みますし、何より食べたあとの満足感が違いますね。最近実習のことや日々の生活のことであれこれと頭を悩ませておりましたが、美味しいものをいただくとそれだけで悩み事がどこかへいってしまいます。

季節ごとの自然の恵をいただけると、それだけで幸せになれるものだなあと改めて感じている次第です。よく考えると今まで食べていたものに栗が入っただけなんですけどね。そのほかのものは何も変わっていないのに・・・不思議なものです。

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2008年09月10日

汚染米

汚染米といわれる残留農薬数値の高い米やカビの生えた米が食用として流通していたというニュースが騒がれているようです。

そもそもそんな「汚染米」といわれるものが非食用として流通していたらしいのですが、一体何に使っていたんだろう・・・

糊の原料になっていたという話しもあるようですが、かなり眉唾物です。

カビが生えていたって、洗ったら問題なく食べられます。これは胃腸の弱い私が人体実験していることなので、まず間違いないことでしょう。

残留農薬に関しても、数値の高い低いで騒ぐほどのことはありませんよ。「農薬=汚染物質」であれば、既に一般消費者は長い年月をかけて微量の農薬を経口接収し続けているわけですから今更騒ぐに値しませんよ。

ということでマスコミの過剰な反応は無視して、今までどおり汚染食品を美味しくいただきましょう。

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2008年09月05日

苦節16年

9月に入ってからまた暑い日が続きます。お盆開けの涼しさは長くは続いてくれず、9月に入ってからまた扇風機が回り始めました。これも私がこちらに来てから初めてのこと。

暑い暑いとはいっても日暮れの時間、風の吹き方、夜露の降り方などなど着実に秋にはなっておりまして、稲も少しずつ色づいてきております。
ということで秋野菜の種まきなどは順次進めていくわけでして、今週はいろいろと種まきができました。

今日は天気が下り坂という予報。確かに朝は雲が厚く垂れ込めておりました。畑仕事の方も少し落ち着いたということもあり、急遽免許証の更新に行くことにしました。

今回の更新でようやくゴールド免許になりました。免許を取ってからこの歳まで大きな違反や事故はなかったもののシートベルトなどの軽微な違反で捕まる事がいいタイミングでありまして更新時にはいつも一般講習でした。

今回は優良講習。おかげで更新にかかる時間も短く済みました。最近よく思うことではありますが、田舎に来てから運転中にイライラする事がなくなったと思っています。車がボロになったということもあるのでしょうが、やはり一番は生き方の変化でしょうね。

違反切符を切られたり、事故にあったりというのも最終的には運次第なのでしょうが、それでも運転するときの心持一つでこの運そのものまでもが大きく変わってくる気がします。そう考えるとやはり自分の責任ということになりますね。

免許センターの人たちはやたらと安全運転という意識を植え付けようと躍起になっておられましたが、残念ながら私は運転中にそんなことを意識した事がなかった気がしています。それでも穏やかな心で運転をしていると結果として自然に所謂安全運転になっているんですね。

講習ではやたらと自己の恐ろしさとか罰則の強化とかが強調されて脅しまくってましたが、人の心がイライラしていたり、何かに追われていたり、格好を気にしていたりしている以上事故は減らないのかもしれないな・・・などと思ったりしました。

車が存在する以上交通事故はなくなることはありませんが、せめて事故を減らそうと本気で思うのであれば、根本的な部分での価値観の大転換がなされない限り無理なんでしょうね。

実はこの価値観の大転換というのが現代社会でのあらゆる問題を全て解決してくれるんですけどねえ・・・

それはそうと、結局免許の更新にいったら天気は晴れ。昨日より湿気が増した分、余計にでも暑くなったのでした・・・ホント最近の天気は予報士泣かせだねえ。

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