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2010年05月29日

一枚目終了

昨日から田植えを始めました。「手植え機」始動です。

こーんな感じで立ったまま苗を落とすだけですので、全く腰が疲れません。この点は大成功です。

が、この「手植え機」自体が重たく、かつ車輪式にしたことにより泥の固いところではかなりの抵抗が出て引っ張るのにかなりの力を要します。ここいら当たりはまだまだ改良の余地があります。

さらには今日に入って故障もしたりとそれなりに手こずりながら徐々に使い方にも慣れてきました。

こんな障害はありながらも植える速度は段違いに速いです。この田んぼ1反9畝(約2000㎡)ありまして、通常の手植えでやっておりますと、一人で3日では終わりません。代掻き、線引きまで含めて考えますと確実に4日仕事です。


それが昨日の朝から代をかき始めまして、今日の夕方には植え終わりました。しかも途中で田植え機の修理をしたりもありましたので、半日分くらいは無駄が出ております。

上述したような障害を差っぴいても充分おつりがきます。本体の重さで多少の筋肉痛があるとしても腰を痛めることを思えば楽なものですし、まずまずは及第点といってもいいでしょうね。

こうなってくると人間欲が出るものでして、次はもっと軽く取り回せるものを考えようと。そうすれば誰にでも簡単に使えるものになりますし、複数人で楽しく田植え、というのも可能になるな、と夢は膨らみます。

泥の状態、水の張り具合によって苗がうまく埋まらないところもありますが、この辺は徐々に勘所も見えてきましたので、植え直しも少しずつは減っていくことでしょう。

とりあえず今日は新兵器のご報告まで。

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2010年05月26日

延期

いよいよ本日より田植え開始!

の予定でしたが、生憎の天候により延期することにしました。だからこんな時間に更新しているわけです。

昨日からの冷たい雨が今日も降り続いております。雨だけなら、と朝一番から合羽を着て代掻きを始めたのですが、あまりにも風が強く、冷たいので、今日は植えないほうがいいと諦めました。

そもそも今日のお昼に向けて天気は好転していくものと思っておりましたら、予報は明日まで雨。しかも強風と寒気を伴って、ということですので田植えには全く持って不向きであります。

特に今年はポット苗での田植えですので、これだけの強風と雨ですと植えた苗もすぐに流されてしまいます。無理をすれば出来ないこともないでしょうが、私の体にとっても稲の体にとっても何一ついいことはなさそうです。

田植えだけを見ていますと、この雨も悪条件のように思えますが、実は別の側面では救いになっている気もしています。ちょうど今降りてきている寒気。これが明日の朝にかけて影響してくるという予報なのですが、数日前までの予報では今日から週末にかけては晴れでした。ということは「寒気+晴れ」という一番気温が下がるパターンを予報していたわけです。ここいらあたりでは5℃以下になるのではないかと。

こうなりますと霜の心配もしていたわけです。現在畑に広々と植わっている夏野菜たち、こいつらは寒さにはめっぽう弱いわけでして、霜なんて軽くでも降ってくれたらそれこそ全滅の恐れも。

これがこの雨のおかげでそこまでの気温の低下、霜の心配というものが無くなったわけですからその意味からすればこれはこれで「恵み」なわけです。

そもそも今日から田植えをしよう、といっていたのは私の勝手な都合でして、稲の都合ではないわけですし、この天気も「もう少し待ってやれ」との天の声と思えば有難く今日は骨休めをさせてもらえるわけです。

ということであせらず着実に今年の田植えに望める体勢を整えたいものです。

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2010年05月23日

初公開!

本日も雨です。雨の日しか更新しないのか、という感じになってきておりますが、特にそういうつもりでもないのです。

この冬から製作を開始しておりました「手植え機」、先日完成しまして、粗代をかいた田んぼでの試乗を終え、始動準備が整いました。

このポット苗での田植え、お隣さんが昨年から始めまして、私の手植え機はそちらのものを雛形に改良した2号機であります。先日お隣さんが田植えを始めたので、そこでこの2号機を少し試させてもらいまして、実際の植え具合などを確認しました。

やはり実際に使ってみるものですねえ。植え口のところで微妙な不具合が見つかりまして、その部分を即修正しました。これでとりあえずは機能的には問題がなくなったはずです。

あとは田んぼごとに癖がありますから、そうしたあらゆる状況下でどうなるか。これは全ての田植えを終えてみないと分からないことですので、田植えを進めながら改良点があるかどうかを検討していくつもりです。

田植えはいよいよ26日~開始の予定です。
この「手植え機」、まだ1台しか作っていませんので、一人でしか植えられないのが難ですが、立ったまま植えられるので腰には全くきません。一人で植えるぶん長丁場にはなりますが、疲れないというのは気楽ですね。

この写真を見ても今ひとつ田植えのイメージがわかない人も多いと思いますので、興味のある人は田植えを見に来てはいかが。

07:39 | コメント (242) | トラックバック

2010年05月19日

あれから一ヶ月・・・

前回の更新が4月18日、ちょうど籾播きをした日でした。あれやこれやとバタバタしておりましたらもう一月が過ぎていました。苗もご覧のとおり立派に育っております。

この間何をしていたのかということになるのですが、あれこれありすぎまして一言ではなんとも・・・とりあえずご報告も兼ねてですが、女房が無事妊娠しまして、現在3ヶ月の終わりごろ。12月初頭には私も父親となれる予定であります。

こうした私事もありまして、かつ今年の春はやたらと百姓仕事が一時に集中するというめぐり合わせもありまして、ブログを更新する暇が、と言うよりは私の心の余裕がなかったというところであります。

今日は久々の雨らしい雨でして、思い返して見ますと今月に入ってからこうして落ち着いて休んだのは初めてではないかと。だからと言って忙しさが特に厭だったわけでもありませんで、充実した一ヶ月を過ごさせてもらった気がしています。

女房の妊娠を機に、現代の妊娠・出産を取り巻く不自然な環境も目の当たりに出来ましたし、それらについても夫婦で多くの話しをする機会を与えてもらえました。

また、今春はラジオでも近隣の人たちとの話の中でも気候の異常さについての話題が事欠きませんで、稲や野菜の生育のみならず周囲の草花、木々の動き、虫や動物たちの動きなどを通じて多くのことを考えさせてもらえております。

そもそも「異常気象」という言葉はここ数年、毎年のように耳にしますが、では「正常」な状態って何なんでしょうねえ。以前にも暦のことには何度かふれたことがあると思いますが、旧暦でみるだけでも多くの「異常」は「異常」にならないことはありますし、この旧暦自体も人間が作ったものである以上は完全に自然そのものではないわけですから多少のズレがあってもなんら不思議ではないはずです。

自分たち人間の都合と期待と思い込みと、そんなものを捨てきれなければ自然と同調して生きるなんてことは無理なんだろうな、とそんなことも思ったりしました。

この一ヶ月、いろんなことを考えさせられながらも、日々酒を呑んでは女房と話をするだけで満足しておりました。自然の営み、その中での人間の在り方、そして多くの過ち・・・もう一度原点に立ち返って更新も頑張らないといけないなあ、と少々反省です。どうも話し相手がいつも一緒におりますと、そこで満足してしまうのがいけませんね。これじゃあ今までは単に「寂しかったからブログやってました」という感じになってしまいますもんねえ。

さて、いよいよ来週からは田植えを始める予定です。ポット苗専用「手植え機」も完成しました(まだ試乗していないのでちゃんと機能するかどうかは心配ですが・・・)。こちらの顛末についてもまた近日中にご紹介できると思います。
野菜たちの成育は連年に比べるとゆっくりですが、ここに来て急激に動き始めておりますので、こちらも大忙しになってきております。

あれこれとネタは尽きないのですが、問題は私の怠け心だけということで。お約束は出来ませんがまた近いうちに更新します。

17:02 | コメント (1196) | トラックバック