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2006年04月29日

愛宕祭

毎年4月と11月に近くの恵比寿神社で祭典があります。今日がその春の祭典の日でして、朝から部落の人たちが集まって掃除や準備。その後祭典へと。

今日初めて知ったのですが、この恵比寿神社の春の祭典のことを「愛宕祭」と称するそうです。祭っている神様によるのですが、火の神様を祭るものを総称してそう呼ぶそうです。

毎年この同じ日に大朝の町では「わさ町祭り」が盛大に催されています。ステージイベントや出店が中心(というかそれしかないのですが)でして、面白くないので私は行きませんが、実はこの祭りもそもそもは「愛宕祭」だったそうです。

今はそんなこと誰も考えていない様子ですが、この話を聞いて謎が解けました。
私は同じ日にある部落の愛宕祭には積極的に参加しようという気になるのですが、わさ町には行く気がしなかったのは祭りにバックボーンがあるか否かということだったんですね。

何でもイベント重視で本質を失った行事が多い昨今ですが、そうした祭りやイベントがつまらないのは歴然たる理由があったわけですね。いい勉強になりました。

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2006年04月28日

決断

今日は非常にいい天気。で、気温も20度を超えました。が、そのぶん朝は冷え込み、霜は当たり前です。

さて、朝晩の冷え込みがこんな感じで、さらには今までの日記にもあったように全般的に気温が上がりませんので、苗の生長はいまだにこんなものです。

今年は少し早めに田植えができると期待していたのですが、無理ですね。ということで本日田植え時期を予定より遅らせることを決めました。5月の15日以降は確定です。詳細な日程はもう少し検討の余地がありますが。今までは10日前後の田植えをを予定していたので代掻きなどの準備もそろそろ焦り始めていたのですが、遅らせると心を決めると焦ることもなくじっくり作業ができます。

そもそも自然のものは季節に応じて生きていくわけで、その季節はカレンダーが決めるものではなく、自然が決めてくれるわけです。だから我々人間も自然界の一部である以上その流れに従えばいいだけのことなんですよね。

人間が浅はかな知恵を振りかざし、自分たちの都合のいいようにすべてが動かせると勘違いをしてしまうから無駄なエネルギーや労力もかかるし、それを維持するためにさらに大きな苦労を背負い込むとともに周囲(自然)に負荷をかけてしまうわけです。

日々の暮らしや仕事に真摯に向き合うことは必要ですが、自分たちの置かれている立場とそれを包み込む本流を忘れてしまってはいい結果には繋がらないんでしょうね。

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2006年04月25日

寒い春

またまたサボっていました。といってもぐうたら過ごしていたわけではなく、それなりに動いていました。

今年の春はいつまでたってもすっきりと暖かくなりませんね。特に最近は寒波も入り込んでいるようで最低気温がなかなか5℃を超えてくれません。天気も3日と晴れが続かず、田畑も春らしくなってきません。

特に私のように自然農法を実践しようとすると気候の影響は作物の生育に如実に反映されますので周囲で電気などを使って育苗している人たちとは歴然たる遅れをとっています。
これはこれで人間にはどうしようもできないことなのでひたすら「待つ」のみなのですが、さすがに寒いのはそろそろ勘弁して欲しいですねえ。ただでさえ去年の冬は早くから寒かったわけだからかなり長い間「寒い、寒い」と言っている気がします。

早く気軽にうたた寝できる気候にならないかなあ。

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2006年04月20日

宣伝

今週末友達の陶芸家が広島で展示会を開催します。お近くの方、またそうでない方も時間があれば是非立ち寄ってみてください。

彼の陶芸に対する考え方や作るものが私も共感できまして、応援しています。どーでもいい作家先生風を吹かせる陶芸家が多い中でがんばってもらいたい一人です。

私の写真技術が拙いために少々写りが悪いですが、井口明神です。残念ながら駐車場がないそうなので電車で行かれるか、もしくはどこか近くで駐車場を探されるかしてください。

ちなみに陶芸展の名前とお問い合わせ先については会場を読めるように写真に収めるために入りきりませんでした。
碓井 謙治さん 0826-82-2030です。

当日は展示だけでなく販売もしているそうですので気に入ったものがあれば使ってみてください。和の食器というのも生活で使ってこそ存在価値があるわけですから。

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2006年04月18日

春の山

今日は久々に国土調査で山に行きました。境界線の調査は去年で一通り終わっていたのですが、実際に図面が出来上がってから面積の調整をするところが何箇所かありましたので、その修正作業です。

さすがに苦労して調査しただけはあって、たいした誤差はなかったので今日は昼過ぎには終わる程度の作業で気持ちよく山歩きができました。
やはり山に上がって食べる弁当は一味違いますね。たいしたものは作れませんので米がメインの弁当ですが、それでもいつもより美味しい。

山に行ったついでに山菜でも、と思っていましたが、さすがに山の上ではまだでした。田んぼの傍にコゴミが生えていたので今日はそれを採って帰りました。時間の都合状況の夕食にはのぼりませんでしたが、明日にでも食べようと思っています。
これからは少しずつ山菜が出てきますので、食事も楽しみになります。

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2006年04月17日

大猟

今日は快晴。そのぶん朝はかなり冷え込みまして、氷点下まで下がりました。急激な気温変化のためか、少々体調を崩し気味です。が、晴れは明日まで、しっかり休んでもう一日がんばりましょう。

今日は風もなく穏やかに晴れましたので、午前中にハウスのビニール張り。今年も去年同様、天意の里(http://www2.ocn.ne.jp/~ainosato/)でハウスを使わせてもらいトマトを育てますのでそのハウスの準備です。

午後からは昨日吹っ飛んだ苗代のトンネルを直し、その後昨日見つけた不法投棄の全貌解明へ。

でるわ、でるわでかなりのゴミが隠れていました。(「大猟」はこのこと。山人なので「漁」ではなく「猟」を使ってみました。)

これはその一部ですが、実際はまだまだあります。竹やぶをまだ完全には伐採できていませんので、はきとはしませんが、今日見つけた以外にも出てくる可能性は高そうです。あやしげな場所が何箇所かありましたので。

処分は何とか町にお願いするとしても一度全てのゴミを洗い出してからのほうがいいのでもう少しは今の場所で待機させるしかないですね。

腹立たしいというか、呆れ返るというか、そんな気持ちもありますが、これで一度綺麗にしてしまえば気持ちも土地もすっきりしますので前向きに考えましょう。いまさら文句言ってもゴミはなくなりませんからね。

もしかしたら皆さんがうちに手伝いに来てくれたときにこの竹やぶの伐採やゴミの発掘作業を手伝ってもらうことになるかもしれませんね。そのときはよろしくお願いします。

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2006年04月16日

太陽エネルギー

一週間ぶりにようやく晴れました!ということで今日は朝から元気に活動できました。

昨日までの雨量が結構あったのですぐに畑仕事というわけにはいきませんで、今日は竹切りの続きです。一日(といっても4時くらいまでですが)のんびりと作業ができたので今日でとりあえず田んぼには邪魔にならない程度片付きました。

天気がよく気持ちよく仕事ができたのですが、今日はまた風がとんでもなく強い。先週に引き続きまたしても苗代のビニールが飛んでいきました。
さらには洗濯物も飛んで行き、せっかく洗ったものが泥まみれ。また洗い直しです。今日の風が先週よりすごかったのは干しておいた毛布までもが飛んでいく勢いで、先週はここまで強くはなかったなあ。

そういえば少しだけ気分を害することが。竹を切っておりますと、竹やぶの中から不法投棄の山が・・・今回はテレビとタイヤ、トタンなどが出てきました。タイヤとトタンにはまだ手をつけていないのですが、テレビは粉々になっていたのでとりあえず袋にまとめておきました。なんせ画面の部分のガラスが割れて散乱しているので危険です。初めはこのゴミの正体が判然としていなかったのですが、拾っているうちに「Panasonic」の文字と「チャンネル設定の仕方」というシールが見えたのでテレビと判明。

テレビが捨ててあった場所にはどうやら他にも大量にゴミが埋められているようでしたが、今日はきりがないので掘るのはやめました。また明日にでも続きをつつくかな。

さて、これだけ腹立たしいことがあったにもかかわらず、今日は一週間ぶりのお天気ということでいつもよりは怒りのボルテージが上がっていません。これもお天道さんの力ですねえ。

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2006年04月13日

どんより

今日も空はどんより。お天気実況は「曇り」となっていますが、霧雨みたいなものが降ったり止んだりで一日が終わりました。まだ寒波が入ってきているのか今日は風も冷たくなっていました。ということで久々にストーブをつけましたね。

どうやら今週は仕事をさせてもらえそうにありません。さすがにこれが続くと気分までもがどんよりになってきますね。

明日は午後から弁当詰めのお手伝いがあるので少しは気分転換になりそうです。でもこういう日に限って天気がよくなったりするんだよねえ…ま、一時の晴れまではたいした仕事にもならないので来週まではおとなしくしてましょうか。

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2006年04月12日

なまけもの

今週に入ってからというもの雨が続きます。今日は雨というほどではないのですが、小さい雨が不規則に降ったり止んだり。晴れ間が出たり雲が出たり。風は強めで冷たくなったり。なんともおかしな一日でした。

そんな中、桜の花も場所によっては少しずつ開いてきています。先週あたりからだいぶ気温が上がってきたせいでしょうか。それにしては野菜の生育は遅いようですが、花の先具合から言うとこんなものなのかもしれませんね。

今月の初めに種籾を播いたので今年はGWに田植えができるかと思っていたのですが、気温の上がり方、苗の育ち方を見ていると少し遅らせないといけないかと危ぶんでいます。

なにせ余所様のように電気や肥料などを使って何が何でもカレンダーどおりにという作り方ではないもので、その年の気候や作物の様子を見ながらその場その場で判断するしかないのです。

こういう観察眼と先の予測が養われるにはまだまだ経験が必要ですね。ま、経験だけしても肝心のものを見る目と考える力がなければ意味がないのですが。

それにしてもこんなに怠けていてもいいんだろうか・・・実際することがないので仕方がないのではありますが、この時期にこれだけ間があくと少々落ち着きませんね。「こういうときもあるさ」とどっしり構えていられるにはまだ経験が足りないようです。

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2006年04月10日

補足

先の日記「消費者必読」というのは私の野菜などを買ってくれている消費者のことではなく、私も含めた「消費活動をしている」全ての人を対象としています。

ふと紛らわしいと思ったので補足までに。

20:53 | コメント (0) | トラックバック

消費者必読

今日は一日雨。明日も雨が続く予定。ということで昨日買ってきた本を読んだりビデオに録っていた映画を見たりで一日過ごしました。途中さくらが脱走して1時間ばかり外をうろつきましたが・・・

さて、そこで今日はその中の1冊をご紹介します。

『食品の裏側』 安部 司 著 東洋経済新報社 ¥1400+税

サブタイトルが「みんな大好きな食品添加物」ということで食品添加物の話です。この本のすばらしいところは添加物の害やなんかをあれこれと細かく書いているのではなく、あくまでも食品加工の実情のみを公にしているところです。

つまりは「あれを食べると危険」とか「これを食べ続けるとこういう害がある」などということは一切なく、日本の食卓に当たり前にのぼっている食品がどのようにして作られているかという情報を包み隠さず公表してくれているだけなのです。

私はまだ3分の2程までしか読んでいませんが、今までいかに誤った情報が蔓延し、事実から遠ざかっていたのかがよくわかる本ではないかと思っています。
私も百姓をし始めてからは食べるものについては少しは判ってきたつもりでいましたが、加工食品に関してはまだまだ勉強不足だった気がしています。

これまで「安心・安全」という聞こえのよい謳い文句の陰で何が行われてきていたのか、今持っている情報を一度リセットしてから既存の固定観念を捨てた状態から読み始めることをお勧めします。

これは主婦などお勝手を預かる人のみならず「食」という行為を続けている全ての人に必要な情報です。これを足がかりに現在の生活の在り方や農業の実情へと意識が向いてもらえると尚嬉しいことです。

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2006年04月07日

開花宣言

2日間更新をサボっていました。

今日は快晴。気温も「暑い」と言いたくなるような一日でした。で、境内の梅の木を見てみると見事に開花。残念ながら「開花宣言」と言いましても桜ではありません。

今日は路上で今年初めての蛇も見ましたし、初物尽くしでした。

来週から天気が崩れるとの予報で、今の貴重な晴れ間を縫って今日は一日鶏糞運びです。旧町内で養鶏をしている友達のところでいつも鶏糞をもらっているのですが、今日はこれをひたすら田んぼに撒いていました。

本当は自分で鶏を飼ってその糞を利用したいところなのですが、今はまだ飼える環境が整っていませんのでよそ様のをもらっています。

単に鶏糞(家畜糞)と言いましても飼育条件によって質は雲泥の差です。自然農法を目指す私としましてはやはり家畜の飼い方もより自然に近いものを求めているわけでして、その条件にかなっているのが唯一その友達なわけです。

飼育環境や餌によって糞の質などは激変しますので得体の知れないものを食わせているような家畜の糞はやはり嫌ですね。
抗生剤や栄養剤、ホルモン剤、その他化学物質と薬漬けにされたような動物から排泄される糞といえば農業者でなくともその質が容易に想像できると思います。

消費者の立場から言うとそんな家畜から生産されている肉や卵、牛乳などがどんなものになっているかは推して量るべしですね。

話がそれましたが、なんにしても今日は程よく汗もかける好天気で、そんな中で一日元気に仕事をするとなんともいえない充実感が漲ります。おかげでいつもより目が冴えてしまっていますが・・・

さて、明日ももう一日鶏糞にまみれるかな。

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2006年04月04日

一段落

先ほど15時ごろから雨が降り始めました。この時期なかなかいい天気が続きません。
が、昨日・今日で籾播きが無事に終わり、気分的には一心地つけます。

本当は籾播きは昨日だけで終わる予定だったのですが、こういう大事なときに限って思わぬ邪魔が入り結局今日の午前中までかかりました。
仕事が進まないことに加え、風はやたらと強く作業はしづらい、さくらは邪魔する、と無駄にイライラしていましたが、こういうときがあるかと思えば、今日は打って変わってその正反対。

15時までという限られた時間の割には朝から順調に仕事は進み、しかも心穏やかに運ぶものですから時間以上に満足した仕事ができました。実際に終わってみるとこなした仕事内容も充実しているといった結果。

同じするなら今日のような仕事をしていきたいものです。昨日のような日も当然あるわけですから、そういうときはそういうものだという割り切り方ができるようになるともっと気持ちよく仕事ができるようになるんでしょうね。

まだまだ自然人への道のりは遠いですね。

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2006年04月02日

急上昇

今日午後の雨上がりから急激に気温が上がってきました。現在22:30時点で7℃くらい。昨日の同時刻と比較すると10℃くらいの差があります。

この雨と気温の上昇により予定通り雪も消えていってくれました。明日はいよいよ籾播き。気温とともに野良仕事もどんどん増えていきます。さあ、忙しくなるぞ。って、なぜかこの時期って忙しくなっていくのが楽しみでもあるんですね。

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2006年04月01日

怪我の功名

今日は朝から曇り。明日は雨ということで籾播きは月曜日に延期することにしました。種籾たちは現在風呂の中で芽だし中です。最後の微調整が難しく、何時あげるかにらめっこが続きます。

さて、先日さくらが障子を穴だらけにしたことによって、カワラヒワの写真がうまく取れました。障子の穴から狙い撮りです。↓

障子が開いていると私が近付く際に逃げられていたのですが、穴からカメラを向けるとなると障子が閉まったままで接近できるので覚られずにすみました。

こうやって鳥がやってきてくれる季節になっているのですが、今日は天気がよくないので先日の雪がまだ融けきっていません。明日の雨でなくなってくれるかな。

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