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2007年05月30日

ヒエ注意報

今日から2回目の除草機作業に入りました。今日入った田んぼはちょうど一週間前に1回目を終えたところだったのですが、たった一週間で生えるものです。

写真のようにたくさんヒエが生えている箇所というのは限られているのですが、それでもそこそこの面積はあります。除草機ではどうしても稲株の周囲は取れませんので、写真のようにヒエが残って成長を続けていくというわけです。

これらは最終的には手で取って回るのですが、今はできません。除草機を押しているとどうしても目に付いて取りたくなるのですが、それを始めると作業が一向に進まなくなり、気がつくと全体が草だらけという結末を迎えるのです。

それよりも今はひたすら除草機を押しまくって、広範にわたる除草を優先させる時期です。そのほうが最終的には全体として草を抑えられるということにこの4年間でようやく気付きました。

稲の葉先のほうに白い筋が入っているのが分かるでしょうか。イネミズゾウムシ(通称イネゾウ)にかじられたあとです。場所にもよりますが、結構かじられています。

が、この程度の食害では問題ないので放っておきます。こうした稲の生育初期に出てくる虫(イネゾウやドロオイムシなど)用にも薬はありますが、当然使いません。使わなくても稲は元気に育つわけですから。

農協の指導に従いますと、種籾のときの種子消毒、もみを播くときの苗箱にまく薬、田植え前には除草剤、そして生育初期の殺虫剤、と4月5月でこんなにたくさんの薬が稲には使われているんですねえ。みんな金持ってんだな。

そしてこの薬が田の土を殺していくことは言うまでもなく、水を通じてたから川へ、そして海へと汚染の輪を広げていくわけです。残留性や人体への影響はないという薬ばかりですが、売る側の人間が「毒です」とは言いませんわな。そうでなくとも今の世の中公に真実を語る人のほうが少ないですから。

自殺した松岡農水相ではありませんが、今の農政なんて死ななきゃならないほどの秘密がいくらでも隠れてますからねえ。誰も真実なんて教えてくれません。自分で勉強しないとね。

さてさて、話がまた逸れましたが、寒いのか暑いのかよく分からない天候が続く5月でしたが、それでも草だけは猛烈に伸びてきます。稲や野菜たちにもこの逞しさを備えさせられるような百姓になりたいなあ・・・

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2007年05月26日

1回目終了

今日も暑い一日でした。

昨日の雨でまだ土が乾いていないことと、トラクターが入院中ということとで、今日は畑仕事は無しにして一日田んぼに入っていました。

おかげで除草機作業は今日で全ての田んぼを一通り済ませることができました。今のところまずまず順調です。

とは言いましてもまだまだ1回目。田植えが終わってから1週間も経っていません。草が本格的に生えてくるのはこれからです。今から一月が勝負ですので気を抜いている場合ではありません。

加えて今からは畑のほうも忙しくなってきますので、今週のように田んぼにばかりかかずらわっているわけにもいかなくなります。このめまぐるしい一月をいかにうまく乗り切れるかで今年一年が半分以上決まるといってもいいでしょう。

限られた時間と作物の生育状況、周囲の草や天候などなど、あらゆることを的確に見極めながら最善の手を打てるよう作業の段取りを上手に組み立てていく必要があります。

百姓って結構頭を使うんですよ。

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2007年05月25日

恵みの雨

今回の雨は短時間でそこそこまとまった量が降ってくれました。おかげで田んぼは満水。水下にいますと少しいい天気が続くとなかなか水が回ってきませんで、田植えが終わってから今日でやっと全ての田んぼを満たすことができました。

日中はそれほどひどい雨でもなかったので、今日も合羽を着て除草機押しです。今日のような雨の日は他にこれといってすることもないので田んぼを一枚ほどのんびりと時間をかけて押しました。

さて、巷では「水不足」と騒いでおるようです。ダムの貯水量が格段に少ないとか。

昨秋からの雨や雪の少なさを原因としてあげ、夏に向けては「ラニーニャ現象」なるもっともらしい理屈をつけて危機感を煽っているようです。

古来日本では山や田んぼが天然のダムでした。本来そこに蓄えられる水量というものは半年くらいの降雨量の減少で枯渇するようなものではありません。なにせ山に至っては、大きさにも因りますが、数十年から数百年前の雨が湧き出してきているというのですから。

田んぼも1反に1cm水を蓄えるとその貯水量は1000mlにも及ぶといいます。ちょっとした年間降水量に値します。

田んぼを荒らし、山を荒らし、本来そこに蓄えられるはずの水が地表面を一気に流れ河へ、そして海へと排出されるのですからちょっとしたことですぐに水が枯れるのは当然のことです。

人工ダムなど自然の前には蚊ほどの役にも立ちません。むしろそれを作ることによる損害のほうが甚大であるということにまだ気付かない人が多いようです。
気付かない、というより気付きたくないのかなあ・・・

ということで自分達で招いた水不足、存分に苦しみ反省するいい機会かもしれません。

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2007年05月22日

除草機登場

今日から早速田んぼの除草作業開始です。で、今年もコイツ(↑)に活躍してもらいましょう。

昨日田植えが終わったばかりとはいいましても、最初に植えた田んぼは代をかいてからもう10日が経っています。傍目には草など一つも見当たらないのですが、田んぼに入ってみてびっくりです。

いい天気が続いたこともあってか、水面下にはかなりの草が生えてきていました。全てを完璧には除草することはできませんが、今日除草機を押したことによってかなり助かっているのは間違いありません。

これを放っておいて傍目に見て草が分かるような時期になりますと、もう手遅れですから早め早めの対策が必要です。

こうして除草機を押すだけであれば、時間はそれなりにかかりますが、楽なものです。でもこの除草機だけでは抑え切れない草が後半に向けてガンガン成長してきますので、結局は手でとることにはなるのですが、今のうちに除草機を押しておくことによってその手間も少しは軽減できるというものです。

さあ、これから二月近くの除草作業の始まりです。少しでも除草の手間を省ける方法も考えていきたいですね。当然薬の使用は論外ですよ。

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2007年05月21日

泥落とし

終わりました!

今日の午前中で田植えが一通り終わりました。19日(土)から後半の田植えを始め、この土日は家族が手伝いに来てくれました。おかげで昨日まででほとんど植えることができ、今日は朝からのんびりと残りを植えて終えることができました。

今回の田植えに協力してくれた友人・家族に感謝の限りです。

午後からは田植えの後片付けと、植えなおしをしました。今年は強風吹き荒れる日が多く、せっかく植えた苗が風で流されているところが結構ありました。

時間も手間もそんなにかかる作業でないのですが、せっかくきれいに植えてもらった田んぼですからなるべく抜けているとこがなくなるようにと少しだけですが植え直しをしました。

今日はめでたい「泥落とし」ということでいつもより少し多めに酒をいただいております。

まあ、今からの除草作業のほうが本格的に大変なんですが、今日一日くらいは気兼ねなく休ませてもらいましょう。

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2007年05月16日

腰休め

14日(月)から田植えを始めました。この前半戦は友達一人だけの参加という予定でしたが、自転車で沖縄から埼玉の実家まで旅をしているという若者がひょんなことから参加することになり、3人での田植えとなりました。

一人増えたことで予定より早く進み、今日の午前中で予定していた田を植え終わりました。これで今約半分が終わった算段です。

この2日間は天気にも恵まれ、快適にのんびりと、でも着実に田植えが進みました。そして先ほどからは恵みの雨。しばらく雨がなかったこともあり水が少なくなっていたのですが、この雨のおかげで田植え後の田んぼには無事に水が満たされました。ありがたいばかりの巡り会わせにより前半戦を気持ちよく終えることができました。

今日は午後から少し腰休め。前半戦の疲れを取って明日からは残りの代掻き、そして週末には残りの田植えです。今のところ後半戦は人手不足の予定ですが、焦らず着実に植え進めていきたいですね。

写真は昨日の夕方、植え終わった田んぼでの写真です。右側が私、左が友人ですが、プライバシー保護のため顔の辺りを少しいじっています。ちなみに旅の若者はこのときシャッターを押してもらってましたので残念ながら写ってません。

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2007年05月07日

草刈初め

田植えの日程を決めますと、俄然慌しくなってきました。

ただいま田んぼは荒代をかいた状態。田植えまでに畔草を刈って、植え代をかいて、泥が落ち着いたらワクをまくっていよいよ植え始め、という段取りです。

代をかいてから泥が落ち着くまでには2日くらい見ておくので(田んぼによって差はありますが)それまでに草を刈って水漏れなどの最終チェックをしておこうと思いますとあまり日がありません。

で、今日から畔草を刈り始めました。畔草が伸びているからといって田植えができないわけではないのですが、一つには蛇が見つけにくいのが嫌なこと、もう一つには田植え後が畑なども忙しくなりますのでなるべく草刈時期を遅らせたいということ、などなどの理由から毎年代掻き前に草刈をします。刈った草は田んぼに落とすので代をかいた後ではよろしくないわけです。

今年初めての本格的な草刈作業ということで、まだ気分が乗っています。だから今日は一日中草刈をしてもなんとか精神が壊れずに済みました。でもさすがに腕はパンパンです。

今時期はまだ新鮮味もあってかなりの時間草刈に専念できるのですが、これが秋に向けてどんどん草刈持久力がなくなっていくんですねえ・・・
草刈機でやっているわけですからかなり楽に作業させてもらっているはずなんですけどねえ・・・

こうして考えてみると昔の人は鎌一本で田の畔草を刈っていたわけですから頭が上がりません。自称百姓とはいえ、まだまだ至らぬものです。

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2007年05月06日

田植え参加者募集

今年の田植え日程を決めました。

5月14日(月)~15日(火)
5月18日(金)~20日(日)

の2回に分けて行います。参加できる人はご連絡をお願いします。

あ、もう大半の方はご存知とは思いますが、うちの田植えは手植えです。が、初心者でも大歓迎ですよ。

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2007年05月04日

ニラパワー

2日前からやたらとヘバリ気味だったのはどうやら風邪気味だったようです。

昨日の午後からえらく体がだるく、どうも風邪をひきかけている模様でした。ということで精のつくものをしっかり食べて寝ようと思うわけですが、私の思いつくものといえばニンニクやニラのようなもの。

そういえば畑の隅にニラが生えていたな、ということでニラを取ってきてギョーザを作ることに。夕べはニンニクとニラをタップリ利かせたギョーザをタップリと食べて早くに寝ました。

おかげで今日はだいぶ楽になり野良仕事もできました。

ここ数日気温もそれなりに上がってきまして、苗も大きくなってきました。↓

一時期低温で葉がやられたりもしたのですが、それで鍛えられたのか、元気に育っています。
ただ、生育にかなりばらつきがあるのでまだまだ小さいところも結構あったりします。↓

まあ、まだ田植えまで2週間はありますので今から追いついてくれることでしょう。

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2007年05月02日

畔塗り

朝まで小雨が残りました。風はやや冷たい。畑はまだ水が引かないということで、今日は田んぼの畔塗りをすることに。

今年は水が少ないので少しでも水漏れの要因をなくしておきたいわけです。鍬で畔を突き固めながら泥を塗りつけていきます。かなりの重労働です。しかも鍬の幅ずつしか進まないわけですからいつまでたっても終わりません。

当然のことながら手は痛くなりますし、腕も乳酸が溜まってきます。少しでも力を分散するために全体重をかけ、足まで駆使して塗り固めていきますが、結局は足腰までもに乳酸が溜まってきまして、午後3時で作業中止。

無理して頑張っても今日一日で終わるわけではありませんし、明日以降の作業に支障が出てしまっては元も子もないので、限界一歩手前でやめます。

で、どのくらい作業が進んだのかって・・・全体の4分の1くらいかな。まあ植え代をかくまでには充分日があるので畑仕事と平行して少しずつ仕上げていきます。

明日は筋肉痛必至です・・・(まだかろうじて翌日に筋肉痛が出る華の30代ですから)

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2007年05月01日

休息

今日は雨。しばらくいい天気が続いてくれていたので田畑にとっても私にとってもちょうどいいタイミングでの恵みの雨となりました。

ということで今日は一日ダラダラと休ませてもらいました。苗の水や田畑の様子などは気になりますのでさくらの散歩を兼ねて見回り程度のことはしますが、久々に仕事らしい仕事は全くしない一日でした。

荒代をかいた田んぼにもちょうどよく水がたまりましたし、畑の野菜たちも一息つけたような表情をしています。

たまにはこういう日も悪くないもんです。

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