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2005年05月02日

危険な時期

ここ大塚でも田植えが始まりました。私はまだですが、早いところはもう植えています。
この時期田んぼが近寄りがたくなってきます。私も犬を飼うまでは気付かなかったのですが、この時期の田んぼには入りたくないですね。
何がって、除草剤です。
毎日の犬の散歩で当然田んぼのそばを歩くわけですが、犬が田んぼに寄っていきます。田んぼの水を飲むこともあります。畔などは当たり前のように歩いています。
でも田植え前後の田んぼには除草剤がたっぷりです。当然こんな水を我が犬に飲ませるわけにはいきませんし、ひどいところでは畔にも除草剤が落ちています。

ここで除草剤について少々。乳剤(水和剤)と粒剤があります。乳剤は水に溶けているので見た目には分かりません。粒剤も水に溶けるので田んぼを見ても気付かないのですが、畔から撒いたときに雑に撒くと畔にも結構落ちています。これが畔草を掻き分けて歩くと跳ね上がって来たりするので「ここは粒剤を撒いたな」と分かるわけです。

とまあこんな感じですから犬の散歩にもいつも以上に気を使います。

ちなみに田植え前に畔草をからすために畔に直接除草剤を撒く人も少なくありません。私の近所だけでもすでに2~3軒は見ました。私が見ていないところでも草の様子を見ていれば撒いたかどうかはすぐに分かります。

私は人並み以上に草に苦しめられているので、除草の大変さは理解できますが、それでも超利己的な発想から生まれ使われつづけている除草剤って一体…

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2005年05月01日

有機農業について③

有機JAS認定

取得していません。①でも述べたように飛散などの問題が解消されない限り、現在の圃場では無理ですし、何よりもかなりのお金を取られます。
そもそも自然破壊を推進している行政が、その摂理について認定するというのもバカげた話なので仮に条件やお金が整ったとしても今後とも取得する気はありません。
要は私の農産物と思想・活動に対して理解・信頼をしていただける方に食べていただければ充分と考えています。

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有機農業について②

機械・ビニールなどの石油資材

有機物循環の中で営まれるのが「有機栽培」であるならば、原理的には石油資材は使ってはならないことになります。
しかし、昔のような大家族+結いによる大人数での作業や循環型の生活文化が完全に崩壊した現在では人手の無い部分は機械で賄う他ありません。
但し、乱用や使い捨ての無いように最小限に押さえたいものですが、これも結局は個々人の良識に委ねられるしかありません。
私も機械やビニール資材を全く使わないというわけにはいかず、必要に応じて使ってはいますが、できる部分は手作業で、また使い捨てになるような資材は使わないように努めているつもりです。

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有機農業について①

一口に「有機農業」と言っても、その定義や方法論は十人十色です。そこでいくつかの項目に分けて私の場合を紹介します。

農薬・化学肥料
当然のことながらこれらを使用した時点で「有機栽培」とは言えません。
私の場合、基本的には全く使用していませんが、一つだけ例外があります。化学肥料を有機化しての施用です。元来無機物の塊である化学肥料も一度発酵させることによりその成分を菌体に取込んでしまえば有機化されたものとなりますので、こうした肥料も時々作っては使っています。

農薬に関しては近隣からの飛散という問題がありますので圃場内に薬物が0とは断言できません。これは地域全体が農薬の使用を止めるなどの措置をとらない限り解決されない問題であり、当面は個々人の良識に委ねるしかないのが現状です。

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