« 2005年05月 | メイン | 2005年07月 »

2005年06月23日

職場体験

今週より労働基準法を改定し、「朝星、夜星」の生活となった百姓です。

今日は地元の中学生3人が、「職場体験」ということでうちにやって来ました。午前中は畑仕事、昼寝をはさんで午後からは田んぼで草取りと、実質6時間近く頑張ってもらいました。おかげでだいぶ仕事もはかどりました。

さすがに田舎の子だけあって、みんな素直で真面目でした。子供特有のおちゃらけは当然ありますが、変に斜に構えたようなところも無く、よく頑張ってくれたと思っています。

彼等も家では田んぼや畑などを両親、祖父母などがやってはいるのですが、そこはそれ、有機農業というわけではないので田んぼの草取りなどは初めて体験することのようでした。
彼等は家でも手伝いはしているようでしたが(田靴など自前のものを持っていたので)、田んぼに直に入って泥まみれになって作業をするということは現代の農家ではない事のようで新鮮味も手伝ってかかなり興奮気味でした(はじめのうちだけですが…)。
一般の農家では除草剤を使うのでヒエやホタルイ、オモダカなどの田の草も初めて見たようでした。でも、「除草剤が入っていないんだったら、手が痒くなったりはしないんですね。」という一言には中学生でもそういうことは知っているんだと驚きましたね。

もう今は田舎の子供たちでも「体験」という形でしか土に触れる機会は減ってきているんですねえ・・・

19:52 | コメント (1064) | トラックバック

2005年06月21日

我関せず

今日は野菜の配送日。真夏のような暑さの中、新しくなった箱バンで広島まで野菜のお届けです。
その途中で事故がありました。原付が道路のど真ん中に転がっているではありませんか。その傍らにはうずくまる若者。
ちょうど峠のカーブでして、私が止まると同時に対向車線から来た人も止まってくれました。私は携帯電話を持っていないのでその人にすぐさま119番通報をしてもらい私は怪我人の様態確認へ。
幸い意識もあり、しばらくすると自分でおきあがれるようだったので、大事には至らなかったのではないかと思っています。(救急隊に預けてから先のことは分からないので)

朝9時ごろということもあったのでしょうが、周囲の人たちは何を急いでいるのか、信じがたい言動が幾つか。
まず一点目はすぐ後続のおっさん。まだ怪我人の容態がハッキリつかめていないうちから「渋滞するから道をあけろ」との要請。幸い私以外の人もいてくれたので私の車は移動させてもらったのですが、それほど交通量の多い道ではないのにねえ…
もう一点は私が現場に差し掛かるまでに誰も助けに止まっていなかったこと。私より前を走っていた車はいなかったのかもしれませんが、対向車は明らかにそちらから降りてきていました。一本道で片側一車線なのでこれは間違い無く、一緒に救助にあたってくれた人も同じ事を言っていました。

119番通報をしてから救急車到着まで10分足らず。私も配達途中でしたし、もう一方も娘さんを学校に送る途中だったようです。いくら都市部が利己的な社会といわれていても10分、20分の遅刻の方が人命救助よりも大切な人がいるとは驚きとともに悲しくなりますね。
ふと『めぞん一刻』での五代君の就職面接を思い出してしまいました。(かなりマニアックですが・・・)

19:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月11日

この間の私

大変ご無沙汰をしておりました。先月来、休みなしで働き詰、おまけに途中で少々体
調を崩しかけ夜は飯食って寝るだけの日々が続いておりました。ということで今回は
読み応えたっぷりの超大作になることを覚悟してください。

今日は先月18日以来のまとまった雨となり、ようやく心身ともに休めそうです。
今年は本当に雨が少なく、田畑ともに今までに経験したことの無い状況が現れています。といっても全てがダメになっているわけではなく、それなりに順調に推移してい
るものも結構あったりします。
まず田んぼですが、先月17日より多くの助っ人に来ていただきすばらしい速さで終
わりました。なんと今までの半分以下の日程で終わりました。その後は例によって草
・草・草の日々なのですが、これもひどいのは一枚の田のみであとの2枚は今のとこ
ろうまく草を抑えられています。(面積で言うと半分ですが…)まだ今月もひたすら草
取りになりそうではあります。

畑の方が今年は極端に分かれまして、今のところ順調に育つか全滅するかという私の性格のような差が出ております。
この「全滅」というのがレタスと大根でして、原因は虫でした。今までこの二品目が虫
に食われて全滅という事などありえなかったのですが、今年は天候のせいでしょうか
今まで気にも留めていなかった虫が大量に発生していました。
雨は少なく乾燥が続き、日中は夏のように暑くなる。その割には朝晩の気温はなかなか上がらず、つい今週初めにも8℃という日がある始末です。
こんなことですから体調を崩す人も多いようで、私も先週はかなり苦しめられまし
た。(私の場合は疲労もかなりの要因だったのですが…)
これとは対照的に玉葱・ジャガイモ・キャベツなどは昨年までよりも良いできでここ
まで来ています。何がどう違ってこの差が出ているのかまだハッキリとは分析できて
いませんが、収穫までもう少し観察を続けてみたいと思っています。

田畑の話はこのくらいにして、身辺の話題を少々。

まずは車を買い替えました。大朝に来て以来配達用に使っていたバンが今月車検を迎えましたが、これがかなり傷んでいまして、廃車にしようかと悩んでいた矢先でし
た。ちょうどいい車が出てきまして値段も車検代程度で済んだので即決。車の状態、
装備ともに前のものよりも数段よくなりました。
よく思い出してみると前の車はこれよりも高かった。しかもその後の修理代がかさみ
合計してみるとかなりの穀潰しでありました。

つい3日前に近所で不幸がありました。中国新聞を購読している人は目にされたかもしれませんが、耕耘機での事故です。
同じ部落の人で寺の総代もされていた人でした。私もここに来るにあたってはとても
世話になった人です。
私も講中の一員として初めて帳場の手伝いをしました。農協葬だったので大方のことは業者がやってくれるのですが、少し前までは全て地域の者でやっていたそうです。
昔通りの連帯感や助け合いができなくなってくるのも時代の流れなのかもしれません
が、私たちの世代になった頃には帳場すら業者に任せているのではないかと心配しています。
生活の在り様や価値観が変わってきているのでそれらに対していくら訴えても理解し
がたいとは思いますが、こうした地域のつながりが減っていくのは私は寂しいです。

最後にさくらの最近です。まだ毛が抜けつづけていますが、大半はきれいに生え変わりました。と同時に驚くほど細くなりました。太り気味だと思っていたのは実は冬毛
のせいだったようで、なくなってみると今度は「エサを食わせていないんじゃないか」
と疑われるほどの体系になってしまいました。
過日何を拾い食いしたのか(多分獣の糞)、ひどい下痢をしていましたがこれも治り、
元気にやんちゃしています。最近ではよく狐を追って裏山に突入していきます。それ
でダニを付けて帰ってくることが多いのですが…

今回は写真がありません。ご容赦を。なかなか写真を撮る余裕がありませんで…

ではまた気の向いたときに。

08:05 | コメント (0) | トラックバック