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2008年08月18日

追悼

自然農法を提唱・実践されてきた福岡正信さんが亡くなりました。95歳だったそうです。私はご本人には会ったことがありません。福岡さんの田んぼも畑も見たことがありません。

私が福岡さんの存在を知ったのはまだ研修中の神石時代。有機農家にお世話になっていましたので、当然有機農業に関係するいろんな情報が耳に入ってきやすい環境でありました。

まだ有機農業のイロハもよく分かっていないころ、「不耕起、無除草、無肥料、無農薬」という信じられないような農業をしている人がいるということを聞きました。有機農業を目指していた私ですから「無農薬」ということは理解できる範疇でしたが、その他の原則にはただただ首を傾げるばかりでした。

「耕さず、草も取らず、肥料もやらず、で作物が育つはずがない」「きっと自然条件の非常に恵まれた特殊な事例なんだろう」そんな気持ちで投げ捨てておいたことをよく覚えています。

独立してからも毎年毎年自分の百姓のあり方を模索する日々は続いておりまして、いろいろと本も読み漁りました。そんなある日、本屋で福岡さんの著書に目が留まりました。それまでは全く読む気なんて起こらなかったのですが、そのときは他の本にも飽きが来ていたのか、何故か読んでみようという気になりました。『わら一本の革命』を買って帰り、早速読みました。

衝撃的でした。それまで私が漠然とイメージしていた世界は全てそこにあったのです。求道者が自分の進むべき道をようやく見つけた、そんな感じでした。以来数年、お金のあるときを見計らっては福岡さんの著書を買いました(一冊がけっこう高いんですよねえ、私貧乏だし・・・)。いまだに心が迷ったときには読み返しては自分の進むべき方向を再確認しております。

私にとっては福岡さんの提唱する自然農法とは所謂「農法」ではなく、生き方そのものだと思っています。事実著書の中には技術的なことは余り詳しく書かれておらず、むしろ自然農法を志す者(全ての人間に当てはまることではありますが)に必要な哲理がその大半を占めています。

私も自然農法を志しながら、やっていることはといえばいまだ有機農業の域を抜けきらず、試行錯誤の日々は続いております。が、福岡さんの本と出合ってから数年、この世の絶対的な真理というものが腹の底に少しずつ落ち着いてきて、それと共に実践も少しずつではありますが動き始めております。

福岡さんが亡くなったからといって何が変わるというわけでもありませんが、これも一つの区切りですから、私の思いを再確認させてもらう機会にさせてもらいました。あまり「追悼」というタイトルにはそぐわない内容でしたか・・・

2008年08月18日 18:21

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Comments

うるとらはるくさん、
昨日から急に涼しくなりました。少し肌寒いくらいです。極端に変わるので調子が狂いますね。

投稿者 kenzo : 2008年08月21日 19:36

 暑い8月もお盆を過ぎて少しやわらいだ感じがしますね。秋に向けてまた一仕事でしょう。頑張っていきましょう。

投稿者 うるとらはるく : 2008年08月21日 09:49

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