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2009年08月31日

終わりましたねえ・・・

バタバタしている間に、気がつくと8月も終わりです。この週末は地元消防団のポンプ操法大会に衆院選とありまして、あれこれと考えさせられる週末でもありました。

昨日は私も選挙に行ったわけですが、結果は今朝のラジオニュースで聞きました。民主党圧勝というある意味では予想通りでもあり、また予想以上の結果で少々驚いた感もありました。

ただ、私一百姓として思うのは特に期待はしていないということです。民主主義国家における政治家の質というものはそのまま国民の質であります。自民にせよ、民主にせよ、農業を大切にしない、財界主導の思考回路になっているという点では同じことです。

ですが、そうであればそれが現在の日本国民の大多数の思考回路でして、結局は自国の農業を守るということがどういう意味を持つのかということは大多数が真剣に考えていないということの象徴なのだなと、受け止めております。

くれぐれも断っておきますが、別に農業所得をあげてほしいとかいう、お金に関する問題ではありませんよ。突き詰めて考えていくと、最終的には予算配分などお金にまつわる方法論も当然出てくるとは思いますが、それはあくまでも結果論でありまして、重要なのは思考の出発地点であります。

「日本を守る責任力」なんてキャッチフレーズも選挙期間中よく耳にしましたが、「国を守る」とか「国民を守る」ということの本義はいったいどこにあるのか、民主国家を自負する以上はそろそろ国民一人一人が真剣に考えなければならない時機にきている気がしています。

田舎で百姓をしておりますと、意外にも「国」というものがよく見えてくるという側面もあります。自分たちはどうして今生きていられるのか、生きていくために、また国土を守っていくために何をしていかなければならないのか、都会にいては気付けなかった多くのことに気付かせてもらっている気がします。

そして何よりも大多数の人が思っている以上に危機的状況は近づいているということであります。一部の先見的な人たちはそうした危惧を抱き、必死になって訴えているようですが、残念ながらその声はあまり響いていないのが現状のようですね。

さてさて、政権が変わってこれから日本はどこへ向かうのか、これはとりもなおさず日本人一人一人がどこへ向かうのかということに他ならないのですが、見ものではあります。

私?

私は百姓としての本分を全うすることがお国のためにもなると信じて貧しい日々を幸せに過ごすのみかな、と。

2009年08月31日 18:59

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Comments

了解しました。ご連絡お待ちしています。
エタノールの製造に関しては、「琵琶湖の水草が大発生して困る」という視点で開発されているようですので、そういう困るものをエタノールにかえるといいですね。間伐材とか紙ごみとか・・・・。
確かに畑の周りの藁や草たちはすでに活躍してましたね。

投稿者 kagura : 2009年09月02日 16:11

kaguraさん、
お久しぶりです。今年はここまで米のほうは豊作ペースで来ております。とんでもない自然災害がない限りは納得のできる収穫を迎えられるのではないかと期待しています。
草や藁の話ですが、われわれ自然農法を志す百姓にとっては田畑に必要な大切な資源ですので、大いに活躍してくれていますよ。当然エネルギーとしてという扱いではありませんが。
話は変わりますが、近いうちに私事でご連絡をさせてもらうと思いますので、よろしく。

投稿者 kenzo : 2009年09月01日 22:27

今年の米はいかがでしょうか?豊作を祈ります。
最近テレビで見ましたが、雑草や藁やら紙くずなどのごみを発酵させてエタノールを作るというのをやっていました。今までゴミでしかなかったものがエネルギーになるというすばらしい自然のサイクルを活かした実験が琵琶湖で行われているらしい。しかも酒造りのいらなくなった機械が使えるらしく、賛同者がいればぜひやってみたい。
セルロース系のゴミなら何でも良いらしく、こういう視点で見れば田舎はもちろん色々なものがエネルギーに変わる宝の山のような社会がそう遠くないと感じました。
これからの農家は農作物だけじゃなく、畑の雑草からエタノールも作って売るような社会がくるかも知れませんね。
同じ国土をいかに活用するかは、民主だろうが自民だろうが、理想郷は同じだと思います。ともかく今は早い行動が必要ですね。

投稿者 kagura : 2009年09月01日 00:50

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