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2006年01月18日

岐路

本日通夜での話。

以前にも書きましたが、私のいる地域では葬式などの時には部落の人が手伝いに出ます。が、今は農協葬が主流となり、昔と比べるとその役割も小さくなってきています。

街での葬儀のように全て業者(農協)に頼んでしまうこともできるのですが、そこはそれ、やはり昔からの付き合いなどがありますので帳場や勝手などの準備や世話は部落の人間でやっています。

農協にお金を払い、さらに部落の人たちにも御礼をするということで当家の負担が増えるのではないかというところからの話。無駄なことはやめてもっと簡素化してもいいのではないかという意見と、そうもいかないという意見がぶつかります。

一見、意地や感情だけのぶつかり合いのように見えるこの議論も実は奥が深く、人口の減少(特に若い世代の)や地域の生活文化のあり方、各家庭の生活スタイル、葬儀の意義などといったさまざまな問題が複雑に絡み合っています。

今の私にはどちらがいいとは結論を出せませんが、昔は日本全国どこにでもあった風習がいわゆる近代化、都市化の中で消えていく過程が今まさに私の身の回りで起こっているのかもしれません。

2006年01月18日 20:43

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Comments

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投稿者 hmmspdxci : 2015年04月07日 20:51

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投稿者 Cheap Michael Kors : 2014年09月19日 03:34

私の田舎も部落だけの葬儀はほとんどなくなりました。とは言っても手伝いにたくさんの人がやってきますね。昔のように土葬で埋葬の穴を掘ることが必要無くなったのは有難いでしょう。どんどん人が少なくなって、部落の結びつきはどうなっていくことでしょうかね。

投稿者 うるとらまん : 2006年01月19日 08:20

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