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2006年10月09日

三連休

中は、世間並みに連休を満喫、というわけではありませんで、先日のブログにも書きましたが大学の実習受け入れでバタバタしておりました。文字通りの「あっ」という間でした。

さて、今回の実習、別に農学部とかそれに準ずる学部の学生ではありませんで、看護・福祉系の学生です。

なんで?と思われるでしょうが、私の大学時代の恩師との縁です。

学年は1年生。年のころは18、9。女子19名と男子1名。先生(♂)と去年うちに来た事のある年長の学生(♂)という女所帯。そんな学生を相手に百姓が何をするって話ですが、一応「食育」を主目的に据えてプログラムを考えてみました。

ちょうど稲刈り時期ということもありまして、もち米の稲刈りをメインの作業として2泊3日共に過ごしました。

食事は玄米+一汁一菜が基本。食材も購入するものは出来るだけ控え、今うちにあるもの、つまりは畑や山にあるもので考えて作るということにしました。

こうした食生活や日々の過ごしかたというのは彼女達にとっては全くの非日常。とまどいや不満もあったでしょうが、皆それなりに頑張ってこの三日を過ごしてくれました。

稲刈りは初めての経験。しかも鎌で刈り、藁で括り、ハデにかけるという余所ではあまり見られなくなった作業。

雑さ、遅さは当然ですが、予定より時間がかかりながらも何とか形をつけるところまでは頑張ってくれました。↓

今回の経験はあらゆる面において彼女達には非日常のことだったでしょうが、我々の命を支える「食」の原点が「非日常」になっている現実そのものが社会全体のゆがみなのかもしれません。

稲刈りのとき、食事のとき、掃除のとき、何かと私から口うるさく言われ、夜には講話と称して百姓の戯言を聞く。
そんな中で彼女達は何を感じ、何を考えたのだろう・・・

私の思い全てが伝わらないのは当然として、今回の実習目的でもある「食」とそれに関わる多くのことを少しは伝えられたのだろうか。

こういうことに触れることのなくなった現代都市社会での生活の中で、少しでも考える契機になればこれ幸いです。

たかだか3日の間で少しずつ行動にも変化があった気がしています。これが今後のさまざまな経験、勉強の中でどういう有機的変化を遂げるのか、楽しみでもあります。

細かく言えばまだまだ書き足りないのですが、とりあえず今日は全体的なお話として概略を記しておきます。

さて、私も今から「日常」モードに戻さないと。

2006年10月09日 18:46

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Comments

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恋ちゃん、
私の中ではまだまだ不充分だったと反省しています。次回以降に向けて課題を克服できるよう考えることはいくらでもありそうですね。

投稿者 kenzo : 2006年10月11日 18:02

すごい本格的な実習だったんですね。20名の学生さんを相手にできるKenzoさんはさすがですね。多感な10代の終わり頃に、このような経験ができた
学生さん達が羨ましいです。男子1名っていうその学生さんも凄い人のような気がします。私も人に語れるような人生観を持たなくちゃ!と今更ながら反省してしまいました。お米の一粒一粒に感謝して歩んでいきます。

投稿者 恋ちゃん : 2006年10月10日 22:39

うるとらまんさん、
実家での「日常」があったからこそ、今の日常があるのでしょうね。うるとらまんさんの仕事に対する姿勢は百姓も見本とさせてもらっています。

投稿者 kenzo : 2006年10月10日 21:23

 非日常を体験できる幸せ。お疲れ様でした。専業農家出身の私の非日常が日常になってしまう昨今。米の一粒一粒に思いを馳せる。

投稿者 うるとらまん : 2006年10月10日 16:50

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